つみたて投資のやり方

やり方は簡単！

• ［1］毎月一定額ずつ
• ［2］分散投資をして
• ［3］最低でも10年以上の期間で結果を見る

ということです。

［1］毎月一定額ずつ

皆さんそれぞれが許容できる月額で大丈夫です。月1万でも月5万でも、それぞれのお財布事情に合わせてください。
お金を育てるのには長い時間がかかります！ですので、月額といえども余裕資金で行ってください。

［2］分散投資をして

毎月一定額をどこに投資するか？という考え方です。
いろんな分散方法がありますよ！【資産分散】
守りの資産でもある債券や攻めの資産でもある株をバランスよく取り入れながら投資する。資産（債券、株、不動産など）クラスで分散する。

【企業分散】
投資の王様といえば「株式」です。その中の分散といえば企業分散、もっと言えば業種を分散するのが理想です。企業というのは様々な業種（IT、小売り、製造、不動産、金融、日用品などなど…）があり、経済情勢によっては調子の良い業種、調子が悪い業種というものがあります。それぞれ特色があるので、ひとつの業種に絞らずに分けた方がいいという考え方です。

【国を分散】
債券でいえば、日本の国債だけなく、米国債やオーストラリア国債を取り入れたり。またはこれが社債であれば企業分散と同じく、企業を分散したり…。

例えば…
・投資するにしてもある程度は守りながら攻めていきたい！⇒債券・株式に分散
・いや私はまだ若いし変動したとしても攻めたい！⇒株式（企業分散含む）
というイメージでしょうか。

自分がどういう方針で投資したいのか、という意思が大切ですね！

［3］最低でも10年以上の期間で結果を見る

簡単にいうと、同じ投資性商品を10年以上コンスタントに買い続ける、という意味です。
売ったり買ったりしない！　短期で結果を追わない！　ということでもあります。
もちろん急を要する資金がある場合は売却もいいとは思うのですが、資産を大きく育てていきたい場合はあまり売買しない方が効果があります。以下の画像を見てみてください。

出典：平成29年2月金融庁公表資料より抜粋

保有年数が短いほど元本割れの割合があり、一方20年を超えてくると元本割れがないことがわかると思います。
長期で持つほど、投資効果は期待できます。それはつみたて投資でも同じです！

つみたて投資の考え方

さて次は、考え方です！
これがわかれば、なぜ投資初心者の方におススメなのかがわかっていただけると思います。

まず、この計算式を押さえておいてください！

投資の成績＝持っている数×価格

そしてこのグラフは架空企業の株価の値動きですが、株価ではなくリンゴ１個の値段だと思ってください。
これからこのリンゴ投資を行うとします。

投資の際の大事な考え方は、リンゴを何個買えますか？です。

【一括36万円でリンゴ投資を行った場合】

グラフを見ながらやっていきましょう！
1月に1個500円のリンゴを買います。買う金額は36万です。
リンゴ何個買えますか？

36万÷500円＝720個のリンゴが買えました！

このリンゴはそのまま倉庫に入れます。売らない食べない！
さあ、では1年後。リンゴ投資の評価額（投資の成績）はいくらになっているでしょうか？

ここで、あの計算式を思い出してください。
投資の成績＝持ってる数×価格

持ってるリンゴの数＝720個
リンゴの価格（1年後）＝1,000円

720個×1,000円＝72万円になります。
36万→72万まで成長したということですね。

※ポイント
500円で買ったリンゴが1,000円になったので、手元のお金も倍の72万になった…ともいえるのですが、株式投資の場合などは特に「数の考え方」がとても大切です！
この例だと720個のリンゴが買えてますよね。この720個という数が大切なんです！

【一括36万円でリンゴ投資を行った場合】

さあ、お次がつみたて投資です。36万円を分割払いするようなイメージですね！
毎月毎月リンゴを買っていくと以下の表のようになります。

1年間リンゴを買い続けて、合計1038個。最終的に数×価格なので、
1038個×1000円＝103.8万円です。

ここで6月と11月を見てみてください。
株価のグラフを見てみても、がくんと下がってますよね。投資をしているとこういう時に不安になったり、落ち込んだりするものです。
しかし上の表を見てみてください！
リンゴ、何個買えてますでしょうか？

そう、安いからいっぱい買えるんです！

皆さんの日々の買い物で例えてみましょう。
自分の大好物が安売りしてたら、まとめて買ったりしませんか？　それと同じです！

つみたて投資はとにかく毎月毎月、リンゴの価格が上がっても下がっても買い続けるので、安い時には多く買える＆高い時は価格が上がっているので評価額も上がりやすい…という変動を味方にできる投資方法なんです。

そして「数の考え方」。リンゴの数をいかに増やすかがとても大切です！
例えば…
リンゴ500個×リンゴ価格100円からスタートすると、5万円ですよね。
そこからずーーーっとリンゴを買い続け、5万個になったとします。しかし、リンゴの価格は変わらなかったとします。
リンゴ5万個×リンゴ価格100円で500万円なんです。
いかに「数」が大切か、ということです！

そして長期である意味も、わかっていただけたのではないでしょうか。
長期＝リンゴを買い続けるということですから。

平均購入単価を下げる効果も！

つみたて投資（ドルコスト平均法）は平均購入単価を下げる効果もあります。端的にいうと、リンゴを平均的に安く買える可能性が高いということです。

投資の極意はやはり「安く買って、高く売る」なのですが、皆がこれをできれば苦労はないのです。ものすごく難しいからこそ、変動を味方につけながら平均購入単価を下げれればいいですよね！

つみたて投資の注意点！

右肩下がりの商品には不向きなので注意しましょう！

価格が右肩上がりになるものに対してはとても有効ですが、長期間にわたり右肩下がりの商品では購入価格の平均化がうまくいきません。
「長期的に見て、右肩上がりの価格推移が継続している商品」がおすすめです！

まとめ

つみたて投資は長期投資でこそ力を発揮します！
根気強く、コツコツと、リンゴの数を増やしながらやっていきましょう！