基本用語(ほけんきん)

保険金とは

一言でいうと

保険事故が発生した際に、保険会社から被保険者や受取人に支払われるお金のこと。生命保険では契約時に定めた金額が支払われる定額払いが基本で、損害保険では実際の損害額に応じた実損払いが原則となります。

保険金とは

保険金とは、保険契約で定められた保険事故(死亡、高度障害、満期到来、災害による損害など)が発生した際に、保険会社から被保険者や保険金受取人に支払われるお金のことです。

保険金は受取人からの請求によってはじめて受け取れるものであり、支払事由が発生しても保険会社から自動的に支払われることはありません。そのため、保険契約の内容を家族と共有しておくことが大切です。

生命保険の保険金

生命保険の保険金は、契約時にあらかじめ定めた金額が支払われる「定額払い」が基本です。主な保険金の種類は以下のとおりです。

種類支払条件特徴
死亡保険金被保険者が死亡した場合受取人に支払われ、契約は終了する
高度障害保険金約款所定の高度障害状態になった場合死亡保険金と同額が支払われるのが一般的。契約は終了する
満期保険金保険期間満了時に被保険者が生存していた場合養老保険や学資保険などに設定されている
特定疾病保険金がん・急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態になった場合生前に死亡保険金と同額を受け取れる

高度障害保険金や特定疾病保険金が支払われた場合、以後の死亡保険金は支払われません。

損害保険の保険金

損害保険の保険金は、実際に発生した損害額に基づいて支払われる「実損払い」が原則です。生命保険のように事前に金額が確定しているわけではなく、事故の状況や損害の程度によって金額が変動します。

主な損害保険の保険金には以下のものがあります。

  • 火災保険金: 火災や自然災害で建物・家財に損害が生じた場合
  • 自動車保険金: 交通事故による損害(対人賠償、対物賠償、車両損害など)
  • 賠償責任保険金: 他人の身体や財物に損害を与えた場合の賠償費用

損害保険では、保険金額(契約金額)を上限として、実際の損害額が支払われます。

保険金と給付金の違い

生命保険では「保険金」と「給付金」という2種類の支払いがあります。この2つは支払われる場面や契約への影響が異なります。

項目保険金給付金
支払われる場面死亡、高度障害、満期など契約の大きな節目入院、手術、通院など契約継続中の出来事
代表例死亡保険金、満期保険金、高度障害保険金入院給付金、手術給付金、通院給付金
契約への影響支払いにより契約が終了することが多い支払い後も契約は継続する
課税の扱い契約形態により所得税・相続税・贈与税のいずれかが課される被保険者本人が受け取る入院給付金等は非課税

保険金請求の流れ

保険金を受け取るには、以下の手順で請求手続きを行います。

  1. 支払事由の発生を保険会社(または代理店)に連絡する
  2. 保険会社から届く案内に従い、必要書類を確認する
  3. 必要書類を準備する(医師の診断書、死亡証明書、事故証明書、保険証券など)
  4. 請求書類一式を保険会社へ提出する
  5. 保険会社が書類を確認し、支払いの可否を審査する
  6. 審査完了後、指定口座に保険金が振り込まれる

損害保険の場合、保険会社は事故状況や損害の程度について調査を行うことがあり、被保険者はこの調査に協力する必要があります。

保険金が支払われないケース

以下に該当する場合、保険金が支払われないことがあります。

ケース具体例
支払事由に該当しない責任開始前に発生した傷病が原因の場合、入院日数が約款の基準に満たない場合
免責事由に該当する契約者や受取人の故意による事故、責任開始後の一定期間内(1~3年)の自殺、戦争や変乱による死亡
告知義務違反による解除健康状態や傷病歴について事実を告げなかった場合や虚偽の告知をした場合(責任開始から2年以内)
重大事由による解除・詐欺による取消し保険金をだまし取る目的で事故を起こした場合、詐欺行為があった場合

保険金の請求には時効(生命保険は3年、損害保険は3年)があるため、支払事由が発生したらすみやかに保険会社へ連絡することが重要です。

参考文献

  1. 生命保険文化センター - 保険金・給付金の受け取り - 保険金の請求手続きと受け取りの流れ
  2. 生命保険協会 - 主な個人保険商品の種類 - 保険商品ごとの保険金の種類と特徴
  3. 日本損害保険協会 - 損害保険Q&A 保険金の請求について - 損害保険の保険金請求の流れと注意点
  4. 生命保険文化センター - 保険金や給付金が受け取れないのはどのような場合? - 免責事由・告知義務違反など支払われないケースの解説