サイバー保険(ふせいあくせす)

不正アクセスとは

一言でいうと

本来アクセスする権限を持たない人が、他人のIDやパスワードを悪用したり、システムの脆弱性を突いたりして、コンピュータやネットワークに侵入する行為のこと。日本では不正アクセス禁止法によって禁止されており、情報漏えいやサイバー攻撃の入口となります。サイバー保険で備えるべき代表的なリスクの一つです。

不正アクセスとは

不正アクセスとは、本来そのコンピュータやネットワークを利用する権限を持たない人物が、他人になりすますなどして無断で侵入する行為のことです。日本では「不正アクセス行為の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)」によって明確に禁止されており、違反すると刑事罰の対象となります。

警察庁の解説によれば、この法律は電気通信回線(インターネットなどのネットワーク)を通じて行われる不正な侵入を防ぎ、アクセス制御によって守られている秩序を維持することを目的としています。企業にとって不正アクセスは、情報漏えいや金銭被害、サービス停止など深刻な損害につながるリスクです。

不正アクセスの主な手口

不正アクセスにはいくつかの典型的な手口があります。

  • 他人のID・パスワードを盗み出して悪用する(フィッシングや漏えいリストの利用など)
  • 推測しやすいパスワードを総当たりで試す
  • システムやソフトウェアの脆弱性(セキュリティ上の弱点)を突いて侵入する
  • 設定の不備があるネットワーク機器やVPN装置から侵入する

IPA(情報処理推進機構)は、不正ログインを防ぐ基本対策として、複雑で使い回しのないパスワードの利用や、多要素認証の導入を推奨しています。一つの対策だけでは防ぎきれないため、複数の対策を組み合わせることが重要です。

サイバー保険との関係

不正アクセスは、情報漏えいやランサムウェア感染などのサイバー事故の入口になることが多く、その被害は調査費用や損害賠償、事業の中断など多方面に及びます。日本損害保険協会によれば、サイバー保険は、こうした事故が発生した際の事故対応費用や損害賠償費用、利益損害などを補償します。

不正アクセスによる被害は、自社のセキュリティ対策を強化しても完全には防ぎきれません。そのため、平常時の予防策(脆弱性対策や多要素認証)と、万が一の事故発生時に備える保険を組み合わせて、リスクに備える考え方が広がっています。

参考文献

  1. 警察庁 - 不正アクセス行為の禁止等に関する法律の解説 - 不正アクセス禁止法の目的と内容の公式解説
  2. IPA(情報処理推進機構) - 不正ログイン対策特集ページ - 不正ログインの手口と基本対策の解説
  3. 日本損害保険協会 - サイバー保険 - サイバー保険の補償内容の解説