サイバー保険(さぶりみっと)

サブリミット(支払限度額の項目別上限)とは

一言でいうと

保険全体の支払限度額とは別に、特定の費用項目ごとに設けられた支払いの上限額のことです。サイバー保険では、見舞費用や訴訟対応費用などの項目に対して、それぞれ個別の上限が定められていることがあります。全体の限度額には余裕があっても、項目別の上限に達すると、その費用についてはそれ以上保険金が支払われません。

サブリミットとは

サブリミット(支払限度額の項目別上限)とは、保険契約全体の支払限度額とは別に、個別の費用項目ごとに設けられた保険金支払いの上限額のことです。「補償項目ごとの内枠の上限」とイメージすると分かりやすいでしょう。

サイバー保険では、事故が起きたときに発生する費用が多岐にわたります。原因調査の費用、システム復旧の費用、被害者への見舞費用、損害賠償や訴訟対応の費用など、性質の異なる費用がまとめて補償されます。このとき、費用全体の支払限度額に加えて、一部の項目には個別の上限が定められていることがあります。

サブリミットが設定される項目の例

保険会社や商品によって設定は異なりますが、費用項目ごとに上限が設けられる例として、次のようなものがあります。

  • 個人情報の漏えいに伴う見舞費用(被害者1名あたりの単価で上限を設定)
  • 法人への見舞費用(被害法人1社あたりの上限)
  • 訴訟対応費用(1請求あたり・保険期間中の上限)
  • システム等の復旧費用や再発防止費用(1事故・保険期間中の上限)

たとえば見舞費用は「被害者1名につき一定額まで」といった単価ベースで設定されることがあり、漏えい件数が多い場合にはこの上限が支払額に影響します。

サブリミットを確認する重要性

サブリミットがあると、契約全体の支払限度額にはまだ余裕があっても、特定の費用については項目別の上限までしか保険金が支払われません。「補償限度額は十分にあるはずなのに、調査費用や見舞費用が想定より少なかった」という事態は、この項目別上限が原因で起こることがあります。

サイバー保険を比較・検討する際は、全体の支払限度額だけでなく、どの費用にどれだけの内枠(サブリミット)が設定されているかまで確認することが大切です。自社で発生しやすい費用に十分な上限が確保されているかを、約款やパンフレットの一覧表で見ておくとよいでしょう。

参考文献

  1. 東京海上日動火災保険 - お支払の対象となる費用の種類と支払限度額等 - 費用項目ごとの支払限度額の具体例
  2. 日本損害保険協会 - サイバー保険(企業のための保険ナビ) - サイバー保険の補償内容の解説
  3. IPA(情報処理推進機構) - 情報セキュリティ10大脅威 - サイバー攻撃の最新動向の解説