資産形成 なぜ今、投資が必要なのか?貯金だけでは無理!?中編《※全3回》
2024年1月12日

前回の続きです。
前回は、人生100年時代になることと、少子高齢化による年金制度の厳しさのお話でした。
今回はとっても大事なインフレのお話です!
[3]インフレになるとお金の価値が下がる
今、世界的なインフレ(物価上昇)の波が押し寄せています。
インフレになると、お金(貨幣)の価値が下がること、皆さんご存知ですか?
このインフレの考え方は、投資への第一歩です!
ぜひマスターしていただきたいところです。
インフレとは?
モノやサービス全体の値段が、継続的に上がっていくことをインフレーション、略してインフレといいます。
インフレになると、これまでと同じ生活を続けていくために、これまでよりもたくさんのお金が必要になります。
では次に、私たちに身近な物の値段の推移を見てみましょう!

総務省:小売物価統計調査
主要品目の東京都区部小売価格(昭和25年~平成22年)と令和5年8月発表より作成
ポイントは、1965~1985年にかけての上昇率と、1995~2023年にかけての上昇率です。前半は日本の経済がぐんぐん成長している時期でしたので、この上昇率にも納得です。
しかし問題は後半。失われた30年ともいわれる期間がすっぽり入っているにも関わらず、物価はやはり上がってきています。
もちろん品目によってはあまり変化のないものもありますが、上記の表のように品目によってはかなり上昇しているものもあるのが現実です。ここは日々買い物をする皆さんが一番よくおわかりかと思います。
買い物をしていても、今は何でも高いですよね…。
インフレが続くとお金の価値が下がる?
インフレになりモノの値段が上がると、相対的にお金の価値が下がります。
これまで1,500円で買えたものが、1,800円に値上がりしたとします。同じものを買うためにたくさんのお金を払うので、「円の価値は下がっている」と考えられます。
下記の表を見てみてください。

※現価係数による計算
これは金利0%の場所に1,000万置いておく→しかしモノの値段は上がっていく→10年、20年とその1,000万を放っておいたらどのくらいの「価値」になるのかという表です。
例えば、現在日本の物価上昇率は約3%です。これがこのまま継続すると仮定します。
そうすると、20年後の1,000万の価値は約半分!543万にまで下がってしまいます。
1,000万という「お金の枚数」は存在しますが「お金の価値」は下がっているという現象です。
しかもこれだけ低金利だと「元本保証」「確定」という言葉は、長期間で見ると「お金の枚数」を保証してくれるだけ、という概念になりますので注意が必要です。
あとこれは執筆者の実例ですが、先日築40年の家をリフォームいたしました。そこでやはり職業柄、リフォーム業者さんに聞いてみました。
40年前の家の値段は1,800万。そっくりそのまままったく同じ構造で、2023年に建てたとしたらいくらくらいになるか?と。
答えは、4,500万!だそうです。
これはモノの値段(建築資材や人件費)が上がっているのと同時に、お金の価値も相対的に下がっているので、40年前の2.5倍ものお金を出さないと同じものが買えないのです。
つまり……
1,800万を40年で約2.5倍~3倍にしておかないと、インフレに追い付かないということです。
このように、使う予定が20年以上先のお金(例:教育資金や老後の資金)に関しては、物価上昇によるリスクを考慮しないといけません。
なぜなら20年ほどの長期になると、上記の表のとおり物価が上がっている可能性が十分に考えられ、かつそれと同時にお金の価値が下がっているかもしれないからです。
例えば現在月20万で生活できているところ、20年後、30年後も同じ金額で生活できるか?ということを考えなければいけません。
では次回は、今後のインフレ予想と「どうしたらいいの!?」というところをお話できればと思います。
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